夏場のお悩みのひとつが虫さされですよね。
蚊にさされたあとのかゆみは本当に厄介なものです。
とところで、日本には蚊よりもやっかいな「ヌカカ」という虫がいるのをご存知ですか?
アウトドアのレジャーなどに出かける際は、ぜひ対策したい虫なんです。
ヌカカとは、1~1.5mm程度の小さな吸血害虫で、「蚊」と名前についているものの、ハエの仲間です。
刺されると軽い痛みを感じ、次第にかゆみが広がります。
その症状は、普通の蚊の比ではなく、まるでブヨ並みのひどさです。
一度に何箇所も刺された場合は、それだけ激しいかゆみを伴います。
患部は広範囲に腫れて熱を帯び、ひどい場合には水ぶくれになって皮膚が破れたり、化膿してしまいます。
ゴマ粒ほどの虫がこんな強い症状を引き起こすなんて怖いですね。
次に、その怖~いヌカカが出そうな場所を知っておきましょう。
全国的に、よく発生するのは海辺や渓流、沼地や湖です。
これを見て分かるように、夏のレジャーで訪れるところはだいたいヌカカも出るということですね。
キャンプ場で刺されるケースも多いようです。
また、ヌカカは体が小さいので網戸をすり抜けて屋内に入ってきて刺される事もあります。
ヌカカがいそうな場所に行く際は、あらかじめ対策をしていきましょう。
さて、ではどんな対策をすればヌカカに刺されずに済むのでしょう。
いくつかポイントをまとめました。
肌の露出を減らす
ヌカカは、衣服や髪の毛にまで潜り込んで刺すこともあります。
屋外で活動するときは、長袖、長ズボン、帽子、軍手などを着用して肌の露出を減らしてください。
釣りなどで魚に気を取られているうちにたくさん刺される事もあります。
ボトムも、ジーンズのような厚手のものがよいでしょう。
虫除け
ヌカカには虫除けが効きます。
携帯用の蚊取り器、蚊取り線香などを身につけていると安心です。
⇒蚊取り線香の臭いが嫌い!代わりになるものは?効き目はどうなの?
さらに、隙間から入り込まないように袖口や首筋、耳などに虫除けを塗っておくと有効です。
小さなお子さんに使う場合は、ハッカ油を使った虫除けスプレーも効きますよ。
ポイズンリムーバー
刺された直後であれば、このポイズンリムーバーで毒を吸い出すことができます。
1個1,000円程度しますが、症状を最小限に抑えることができるなら、決して高くはないでしょう。
キャンプなどに行くときは、お守りがわりに持っていきたいですね。
最後に、ヌカカに刺されてしまった場合の対処法をご説明します。
まず、とてもかゆみが強いので一般的な虫さされの薬は効きません。
化膿止めと抗ヒスタミン剤が含まれるステロイド軟膏などを塗り、患部を冷やしてください。
市販薬であれば、フルコートやテラ・コートリル軟膏などが入手できます。
数日で症状が治まればよいのですが、刺された箇所が多いと、激しいかゆみが何週間も続くことがあります。
水ぶくれや化膿が起きると治りも遅くなり、自己判断でステロイド軟膏を使い続けるのも心配ですから皮膚科を受診しましょう。
また、最近では45~50℃の熱めのシャワーを患部に5分ほどかける温熱療法も話題になっています。
万が一刺されてしまったときも、冷静に対処することが必要です。
楽しいレジャーが台無しにならないように、しっかり対策しておきたいですね。