「ピンポンダッシュ」という迷惑千万ないたずらがあります。言わずと知れた、他人の家のインターホンを鳴らして逃げるいたずらです。
主に小中学生のするいたずらですが、あろうことか大の大人が行なうこともあります。
被害者のストレスは大きく、もはやただの「いたずら」では済まされないピンポンダッシュ。どう対処すればいいのでしょうか?
ピンポンダッシュを目的とし、他人の敷地・マンション内に立ち入った場合、「住居侵入罪」や「建造物侵入罪」、敷地内で何かモノを壊してしまえば、「器物破損罪」に問われる可能性があります。
そして過去には、度重なるピンポンダッシュで、実際に書類送検された事例もあります。
罪状は「迷惑防止条例違反(押し掛け行為)」。
これらを考えると、ピンポンダッシュは立派な犯罪行為だと言えるのではないでしょうか。
犯罪行為ならば警察に通報すれば良いと思いますよね。
けれども、実際のところピンポンダッシュを警察に通報しても、上記の罪で事件として立件させるのは難しいようです。
残念ながら、警察はピンポンダッシュのような「いたずら」事案には、ほとんど動いてはくれないのです。
警察が動いてくれないのならば、自分で動くしかありません。いくつか対策案を上げてみます。
防犯ステッカーを貼る。
「防犯カメラ設置」「防犯カメラ作動中」などのステッカー、一度は目にしたことがありますよね。
このステッカー、通販にて千円以下で購入できます。
ステッカーだけでも抑制効果はかなり高いですが、不安であれば、ダミーを含め、監視カメラを取り付ければかなりの効果が期待できるのではないでしょうか?
ダミーであれば、5千円以下の物もありますので検討する価値はありそうです。
近隣住人・管理組合などにピンポンダッシュ被害にあっている事を報告する。
自治会などでパトロールをしてくれる可能性もあります。
なにより報告することで回覧板などに載り、住民が意識するようになります。
そうなれば目撃情報があつまりやすく、犯人特定の可能性が高まるのです。
マンションの場合、そこの住民が犯人だったというケースも多く、報告があがることで抑制効果が期待できるのです。
インターホンの電源を切る
主に深夜のピンポンダッシュにお悩みの方にお勧めです。
夜間の被害にはセンサーライトも効果的です。
アラームが鳴るタイプもあり、犯人を威嚇することができます。
一万円前後で、録画機能のついたインターホンもあります。
深夜の被害を受けた場合、単なる悪戯ではない可能性もあります。
被害時間・回数などを記録して必ず警察に相談しましょう。
上記しましたが、警察が動いてくれる保証はありませんが、深夜パトロールで巡回してもらえる可能性があります。
いずれも比較的手軽に行える方法です。試してみてはいかがでしょうか。
ピンポンダッシュの犯人はやはり子供が多いです。
犯人を特定したら、まずは学校に連絡しましょう。もちろん電話でも大丈夫です。
小学生ならば名札をつけていますよね?個人名がわかれば伝えましょう。
犯人の住居がわかった場合でも、直接保護者に苦情を言うのではなく、学校を通したほうが効果的です。
学校を通すことで、登下校班などにも注意がいき、保護者に下校時の監視要請が出される可能性もあるからです。
犯人が大人だった場合は、警察に被害届を提出することも視野にいれましょう。
被害届を提出したからといって、警察が必ずしも捜査してくれるわけではありません。
しかし、被害届を提出した時点で始めて法律が適用されるのです。
まずは弁護士に相談してみることをお勧めします。
役所などでは、弁護士が無料で相談にのってくれる日をもうけていることがあります。
問い合わせてみて下さいね。
迷惑極まりないピンポンダッシュ。
アイデア・防犯グッズ、ご近所、自治会、警察に弁護士。
解決の手立ては1つではありませんよ。
一日も早い解決をお祈りしています!