日に日に成長する赤ちゃん。
毎日元気に過ごしているけれど、親としては発達も気になるところですよね。
特にねんね期の赤ちゃんの体はとっても柔らかく、不安定。
運動させて筋肉をつけてあげたい、でも間違えて悪影響になったら、と心配・・・。
ねんね期からの腹ばいについて、開始時期ややり方を確認しましょう。
腹ばいとは
赤ちゃんはおおむね次の様に段階的に発達していきます。
月齢は母子手帳などに記入してあるもので、あくまでも目安です。
0~3ヶ月 ねんね
3~4ヶ月 首すわり
4~6ヶ月 寝返り
7~10ヶ月 ずりばいから次第にハイハイへ
ねんねの時期は手足をバタつかせる運動をしています。
首がすわって、寝返りができるようになると、腹ばい、つまりうつ伏せになることができるようになります。
その後、お腹を床につけたまま、動き回ることを一般的にずりばいと呼び、腕と膝で動き回ることをハイハイと言っています。
なお、腹ばいから動き始めた時にはまだ上手く前進できないため、後ろへ下がったり、クルクル同じ場所を回っていることがほとんどです。
このため、ずりばいと腹ばいを敢えて区別せずに、お腹を床につけて進んでいる事をすべて腹ばい、としている育児書もあります。
腹ばいの練習は必要?
親心としては、子供の発達の手助けをしてあげたい気持ちでいっぱいです。
ですが、ねんね期に腹ばいの練習をすることに対しては賛否両論あります。
ねんね期の練習賛成意見
現在、乳児健診等で保健士さんからは、腹ばいをさせた方が良いと指導されているようです。
開始時期は2ヶ月頃からで、首がすわる前から行うことができます。
腹ばいの練習が良いという理由は、筋肉の発達を促すからです。
赤ちゃんは、うつ伏せにすると頭を上げようとして、手足をバタバタさせます。
この運動により、筋肉が発達し、首すわりも早くなると考えられています。
また、腹筋を使うので、お通じが良くなったり、食欲が出ることもあります。
やり方はうつ伏せにして、赤ちゃんに呼びかけてあげます。
最初は顔を横にして呼吸がきちんとできているかを確認します。
2ヶ月頃の赤ちゃんは、次第に前腕で体を支えて頭を上げようとします。
3ヶ月頃になると、肘で支えるようになっていきます。
時間は数分程度で十分です。
うつ伏せを嫌がったり、苦しそうな場合はタオルを丸めて胸の下にいれてあげると、やりやすくなります。
練習を行う際には、以下の点に注意してください。
- フカフカすぎる布団では、赤ちゃんが窒息する可能性があります。床、もしくはマットなどの上で行ってください。
- 絶対にうつ伏せのままで側から離れないでください。
- 最初はすぐに疲れてしまいます。
だんだんと長くできるようになりますので、様子を見ながら行いましょう。
泣いて嫌がる場合は、無理をさせないようにしてください。
ねんね期の練習反対意見
うつぶせ寝は乳幼児突然死症候群の原因の一つと言われておりますが、うつ伏せ運動、つまり腹ばいをやらない方がいいという根拠はありません。
現在の育児では、腹ばい運動は推奨されていると言えます。
ただ、時期がくれば首はすわるし、腹ばいもできるようになります。
うつ伏せにされて泣いて嫌がる赤ちゃんを見るのが辛いのであれば、練習なんてしなくても大丈夫です。
無理に練習させるより、個人個人の発達を見守った方が良いというのが練習反対の理由として挙げられています。
賛成、反対それぞれに理があり、育児方針の違いとも言えますね。
腹ばいの練習が必要かどうかという問いについては、お母さんが赤ちゃんに対してどう接していきたいと思っているかで答えが変わってくるでしょう。
赤ちゃんのためにお母さんが出した答えは、どちらも正解です。
自信を持って、赤ちゃんと楽しい時間を過ごしてください。
ねんねからお座り期の遊び方について、こちらも参考にしてみてください。