夏になるとあちこちで開かれる花火大会。
そんなキレイな花火ってどこでどうやって始まったのでしょうか?
発祥となった国は?
どうして夏に多いの?
などなど、花火大会に関する不思議を色々と調べてみました。
花火の起源には様々な説があります。
中国で使われていた「狼煙」がルーツだと言われています。
その後、観賞用の花火として14世紀にイタリアのフィレンツェで始まりました。
このイタリアのフィレンツェでスタートをした花火がヨーロッパの大航海時代に世界中に広まりました。
日本では1613年に徳川家康がイギリス国王の使いが持ってきた花火を見た、という記録が残っているようです。
中国で花火の祖先のようなものが誕生し、イタリアで今のような花火の原型が出来上がり、大航海時代に世界中に広まった、ということになるのです。
夏以外でも花火大会を行っているところがあります。
しかし一般的には夏が多いですし、規模の大きな花火大会も大体は夏に行われています。
一体、どうして夏に行われるのでしょうか?
日本でも有数の花火大会である隅田川花火大会は鎮魂のために行われたのです。
徳川吉宗の御世、大飢饉とコレラの大流行によって多くの人が亡くなりました。
その霊を慰めるために行われたのが、隅田川花火大会なのです。
花火には鎮魂の意味があるのです。
少し違ってきてしまうのですが、今でも東日本大震災の犠牲者の魂を慰めるために、東北で花火大会が行われています。
特に震災直後の2011年の夏には多くの花火大会が行われたのです。
隅田川花火大会の起源に由来をし、各地で夏に花火大会が行われるようになりました。
お盆の季節と重なることが多いのは、死者の霊を慰めるためなのです。
また悪霊退散の意味もあるようで、お盆は地獄の釜の蓋が開く、と言われています。
悪霊もこの世にあふれてしまうということがあり、悪霊を江戸に近づけないという意味もあったようです。
その流れが今でも継承されており、よって夏に花火大会が多く開かれるようになっているのです。
ただ単純に花火はキレイ、ということではなく、キチンとした意味があったのです。
鎮魂の意味がある、ということを理解していれば、花火の見方も変わってくるのではないでしょうか?
花火大会が行われる1年の間に亡くなった人を思いながら花火を鑑賞するのも良いでしょう。
祈りを込めて打ち上げる、というものでもあり、神聖な行事でもあるので、今年は亡くなった人を思うのもいいかもしれませんね。
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