最近、イスラム国の衝撃的なニュースばかりで目をそむけたくなります。
特に女性差別や人権を無視した残虐行為は、イスラム教の解釈がとんでもない方向へ行ってるとしか思えません。
なぜこれほどにも女性差別がひどいのでしょうか。
女性だって教育を受けることは大切なのにどうして?
今回はイスラム教と女性について調べてみます。
イスラム教における女性の人権
イスラム教は制約の厳しい宗教であるイメージが強いですよね。
豚肉を食べてはいけない、輸血禁止、1日5回の礼拝などです。
そして女性は外出時にはベールをかぶって顔や体を覆うなども。
そして寺院には女性1人で行けない(行けるところもある)、男性の付き添いなしに病院へ行くこともできないという、女性に対して本当に厳しすぎます。
特にイスラム教の聖地であるメッカがあるサウジアラビアでは女性の人権が世界でワースト1位です。
1978年に女子差別撤廃条約が出されたものの何も変わっていないのが現実です。
1992年までは女性に戸籍がなかったんですよ!
いまだに女性は車の運転ができないし、夫以外の男性と浮気や不倫でもしたら「死刑」です。
サウジアラビアでドラマ「昼顔」なんてありえないですね(>_<)
イスラム教徒の中では他の男性が人妻に道を尋ねるだけでもとんでもないことなのかもしれません。
はたしてコーランでは実際にこのような厳しい制約が綴られているのでしょうか。
元々、イスラム教の教えには「男性も女性も平等に」と説く文言がたくさんあります。
その一方では「男性と女性は生命体として全く非なるものである。」「男性が金を出して生活をするので女性より上である。女性は男性に従順に。」というような男女に優劣をつける一文もあるのです。
現代のイスラム教の女性差別はこの一文を過剰に解釈しているような気がします。
近年、先進諸国ではイスラム教の女性差別を撤廃しようと、法改正が進んでいます。
パキスタンでは女性首相が誕生していますが、改革には反発する者も多く女性差別根絶の日はまだまだ遠いです。
ノーベル平和賞を受賞したパキスタンのマララ・ユサフザイさんは、女子教育を妨害するタリバンに銃撃されました。
それでも屈することなく、女性が教育を受けることの大切さを訴えています。
そもそもイスラム教の教えでは男性も女性も教育を受けなければなりません。
ですが、教育設備がかなり遅れていることが問題なのです。
親が字を知らなければ、子供に教えることができません。
ただ、イスラム教の教えだけはしっかりと叩き込まれます。
字を読み書きできず、家の手伝いだけしかしないまま成長すれば外の仕事に就くことができません。
限られた仕事しかできず、生活も苦しく不満だらけの若者はイスラム主義の過激派に加入します。
今のままでは負の連鎖が続き、何も解決できないのです。
どの国でも貧困と教育の不備は比例します。
女性が安心して教育を受けられる環境作りが絶対に必要なのです。