最近、大学の入学式に同伴する親が多いことがニュースになっていました。
高校ならまだしも、大学生になっても保護者はついてくるのでしょうか??
今時の大学の入学式について考えてみました。
大学の入学式に親はついてくるのでしょうか?
最近は親も入学式に出席することが多いようです。
2009年の関西大学の入学式のデータでは、新入生6500人に対し4500人の保護者がついてきたそうです。
あまりに保護者が多く立ち見状態になったため、平成17年から入学式を二部制にして全員が入れるようにしたのですが、さらに翌年から保護者が増えたために、現在では保護者を別の体育会に集めて同時中継するという事態にまで至りました。
もはや親も出席するというのは当たり前になっているようですね!
両親とも入学式に出席しているケースも多いようです。
口コミを見ても10年くらい前から親同伴は増えているようです。
親としては大学生になっても子供の晴れ姿が見たいのでしょう。
子供としては、もう二十歳前後になるので恥ずかしい人もいるかもしれません。女性は抵抗はなさそうですけど、男性は照れくさいのではないでしょうか。
このようなニュースが出ると、過保護だとか子離れできない親、親離れできない子供、という意見も出ると思います。
実際にはさすがにこれだけ多くの家族が過保護になっているわけではないでしょう。お祝いの場なので一緒にお祝いしたり、ビデオカメラで動画を撮ったり、写真を撮ろうとして来られているのだと思います。
お祝いの場に親が来ること自体はなにもおかしなことではないと思います。
少し不安になるのは、大学生活を送ってからも親が大学に対してあれこれ関わってくることです。
うちの子供はなぜ単位を落とされたのか、勉強が厳しすぎる、もっとうちの子を特別扱いしろ、などクレームのような口出しがあってはいけないと思います。
これだけ多くの学生がいれば、中には本当に子離れできない親がいるかもしれません。
そのようなことがなく、単に入学式を一緒に祝いたいという気持ちであれば同伴しても良いと思います。
最近のニュースでは大学入試に保護者がついてきて、大学への通学バスが大混乱したということがありました。
東北大学の入試で起きた問題で、入試時刻を遅らせて近隣の大学の入試時刻と重なったことも原因だそうですが、それだけ多くの保護者もついて来ているということなんですね。
今の時代はそういう流れになってきていると捉えるなら、ますますお祝いなどの場と学生生活の自立ははっきり分けて考えないといけないですね。
入学式や卒業式などのイベントは家族との思い出を作って、学生生活の4年間は自立して成長できるようにがんばってもらいたいものです。