祖父母の家、あるいは実家には仏壇があるけれど、将来的に自分も仏壇を用意する必要があるのか、よくわからないという方も多いのではないでしょうか。
自分にはとくに信仰心がないため、正直言ってあまり必要性を感じない。しかし、先祖代々仏壇があるためにやはり処分しない方がいいのではないか…そういった悩みを抱えているかもしれませんね。
最終的には自分の判断で決めなければいけないことですが、まずは世間一般の意見について知っておきたいものです。
この記事では、仏壇必要派といらない派の意見をまとめてみました。仏壇についてお悩みの方は、ぜひチェックしてみてくださいね。
仏壇は必要であるという意見
まずは、仏壇必要派の方々の意見についてチェックしてみましょう。
仏教徒なので、仏壇は必要
自分が仏教徒であるという場合は、もちろん仏壇を用意しますよね。これはご年配の方には多い意見ではないでしょうか。
一族の伝統は守っていくべき
昔からずっと仏壇が家に会ったのであれば、やはり今後も仏壇を自宅に用意しておくことは大事なのではないかという意見が、仏壇必要派の考える「必要である」という理由です。
たしかに、それを言われたらそうした方が良いという気がしてきますよね。
自分はまったく宗教に関心がない、あるいは亡くなった、今後亡くなる家族についてもとくに宗教には関心がないという場合はとても悩むかもしれませんが、伝統と言われたら納得せざるを得ないでしょう。
なんとなくだけど、仏壇はあったほうがいい
実際に仏壇というものは何か、よくわからない。しかし、あるものをわざわざ今後なくしていくということは気がとがめるというものです。
不快理由はないけれど、とりあえずあった方がいいという意見ですね。
仏壇不要派の意見
続いて、仏壇は必要ないという人の意見をまとめました。
仏壇は仏様が居る場所なので、先祖の魂が居るというわけではない
仏壇は、基本的に仏様をまつっている場所です。先祖の魂が宿っているとされる位牌を置くことももちろんありますが、仏壇のメインは仏様の居場所としての役割となっています。
そのため、仏教に特に関心がない場合は仏壇を置いておく意味は薄いということになりますね。
お墓は必要でも、仏教を信仰していないため仏壇はとくに必要ないのではないかと思い、仏壇を用意しないという人が増えてきています。
死者の魂は極楽浄土にあるので、位牌も仏壇も不要
死者の魂はずっと現世にあるわけではなく、極楽浄土に行くということも言われています。そのため、それに乗っ取れば位牌も仏壇も必要ないのでは無いかと考えている人もいます。
宗教というものは同じことについて色々な説がありますので、自分がどれを信仰しているかでも物事への対処は変わってくるものですよね。
宗教を信じていないのに仏壇をわざわざ用意する意味はない
結局のところ、自分が仏教を信仰していないのであれば仏壇はあったところで誰にもメリットはないという考え方があります。
仮に先祖は仏教徒だったとしても、自分が違うのであれば何の意味もありませんよね。
無理に仏教徒を装っても、それはそれで失礼に当たりかねません。
必要だと強く思ったのであれば仏壇を用意しておいたほうが良いかもしれませんが、そうでなければわざわざ仏壇を高いお金を出して用意し、管理していくメリットはまったくありません。
仏壇については、先程述べたとおりあくまでも仏様の居場所ですので、信じていない人が用意する意味はゼロです。むしろ用意するということは仏教を信仰しているということですので、用意したからには色々と学ばなければいけないことも多くなりますね。
大事なのは自分が覚えていることで、わざわざ形にする必要はない
仏様を信仰しているとしても、そうでないとしても、結局のところ宗教は自分の心持ちが一番大事。人に押しつけられるものではありませんし、無理をして信仰するものでもありません。
家族が亡くなったとしても、わざわざ仏壇を用意して位牌をそこに置いておかなくても、自分が覚えていれば良いという考え方があります。
また、お墓があるのであればそちらに眠っているということで仏壇をわざわざ用意する必要はありません。
亡くなった人たちについて、自分がしっかりと覚えていればいい。そう思えたのであれば、仏壇も位牌も、あるいはお墓さえも、用意する必要はないでしょう。
位牌やお墓がなければ死者の魂の居場所がないのでは…?という考え方はもちろんありますし、間違いではありません。
しかし、死後のことなんて誰も100%理解することはできませんよね。そのため、結局のところは自分の判断で全てを解決していくしかないのです。
以上が、仏壇必要派と反対派の意見となります。結局のところ最後に仏壇をどうするか決めるのは、自分自身です。どうすればいいのかじっくり考え、行動に移しましょう。