人生において他人を頼りたくなってしまうことはよくあります。そして、時には自分の起こしてしまった失敗を人のせいにしたくなるということもあるのではないでしょうか。
しかし、人のせいにしない方が良いということはよく聞きますよね。
人のせいにするということは人に迷惑をかけるということですので、確かにその意見はもっともですが、もちろんそれによるデメリット、自分にとっての損も当然ながら出てきます。
この記事では、人のせいにしない生き方のメリットとデメリットについて解説していきたいと思います。誰かのせいで不利益を被って腹が立っているという方は、ぜひお読みください。
人のせいにしない生き方のメリット
まずは、人のせいにしない生き方をするメリットについて解説していきたいと思います。
大きく分けてメリットは二つです。どちらについてもじっくり考えてみましょう。
周りに怨恨を作らなくて済む
人のせいにするということは、責任をなすりつけられる相手が必ず存在するということですよね。
つまり、誰かのせいにした段階で必ずそこに怨恨が生まれるのです。周囲に恨みを溜めていくと、いずれそれをきっかけに何か大きな問題が生じてくるでしょう。
人のせいにせず、自分で起こった問題に責任を持てばこんなことにはなりません。
人のせいにしないことによるもっとも大きなメリットは、周りの誰かを傷つけずに済ませられるということなのです。
一度きりの人生ですので、自分以外の人々も含めてみんな楽しく暮らしていきたいものですよね。
周囲の人々、例えば会社の人や学校のクラスメイトたちとは長い付き合いになりますし、怨恨を広げてしまうとその後の自分の生活自体も重いものになってしまうでしょう。
二度と関わり合いにならないような人に責任をなすりつけても、自分の知らない影で大変なことが起こってしまう可能性があります。
怨恨を作らないように、平和に何事も解決していきたいものですね。
自己責任という意識を高め、人として成長できる
人のせいにしない生き方は、自分にとってプラスにもなり得ます。
人のせいにできないという大きな縛りが課せられることによって、自分で自分の責任どころか、実際のところ誰かのミスが明らかな原因である問題の責任まで取らなければいけないため、失敗をしなくなっていきます。
失敗をしないようになれば、それによって成功率が上がり、周りからは尊敬されるようになっていくでしょう。
「どうせ誰かのせいにできる」というような状況では、なかなか人間は成長できません。人のせいにできない、切羽詰まった極限状態ならば、人はどんどん成長して立派になっていけるのではないでしょうか。
人のせいにして問題を投げ出せないということは苦しいことの連続にはなりますが、代わりに成長できるのであればお得です。
人のせいにしない生き方のデメリット
続いて、人のせいにしない生き方のデメリットを解説していきたいと思います。
自己責任という言葉は重いもの。それによるメリットもありますが、実際のところはデメリットの方が圧倒的に多いため、こちらについても考えましょう。
しかし、デメリットはあるものの、人のせいにしないということは重要ですよ。
自分ばかりがストレスを抱え込むかも
人のせいにしないことで、自分のミスは全て自分に責任が降りかかってきます。これについては仕方のないことということで、諦めもつくでしょう。
しかし、明らかに他人の失敗のせいでこちらがミスをしてしまっている場合は、非常に屈辱的ですよね。
そういったことも自分が罪を被っていくことによって、確実にストレスが溜ります。とくに、問題を起こした張本人が何食わぬ顔で謝りもせずにいたら非常に腹が立ちますよね。
全ての人間が自己責任という意識を持っていれば、こういったことが起こってもお互いが謝ることで解決できますが、なかなかそういった社会を築いていくことは難しいものです。
ストレスで胃に穴が空かないように、ストレスの解消方法をしっかりと用意しておきましょう。
丸く収められなければ「使えない奴」扱いにしかならない
自己責任ということで罪を被っていくわけですが、毎日のように自分に失敗が積み重なっていくとそれはもはやただの使えない人です。
自己責任という意識を持って生きていくにあたって大事なことは、学習して失敗を繰り返さないようにしていくということ。
自分の失敗であっても、あるいは人が起こした失敗であっても、それを手際よく解決し、次に同じ失敗をしないように意識していくことが大事ですね。
ひたすらに罪だけを被って結果会社をクビになったり、級友から避けられたりしてしまったら台無しです。
人のせいにしない生き方は、人のせいにできないので生活の全てに気を配り、常に注意しながら行動するということです。