人の性格には色々ありますが、近年は内容によってはその性格が病気の症状であるという風にも取られることがあります。
例えば、物事をやたらに白黒はっきりつけないと気が済まなかったり、物事の決めつけが激しかったりという極端な性格の人がいますが、実は病気に当てはまることもあります。
テレビ番組で、そのような特集を見たことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
それでは極端な性格の病気というものには実際にどんな例があるのか、そして治すことはできるのか。気になりますよね。
また、自分自身が極端な性格で困っている、周りに煙たがられているので、病気でなかったとしても直したいという方がいらっしゃるのではないでしょうか。
気になる皆様のために、紹介していきたいと思います。ぜひ、チェックしてみてくださいね。
精神疾患とは、精神の働きに何らかの異常が発生してしまうことによって起こるタイプの病気です。
極端な性格は、精神疾患が原因の可能性があります。
いわゆる「パーソナリティ障害」と呼ばれるもので、パーソナリティ障害にかかっている人は物事への融通が効かず、さらに問題を正しい対処ができないために周囲の反感を買ってしまいます。
このような人は日常でよく見かけられますよね。もしもこのようなタイプの人がいて、その人がパーソナリティ障害にかかっている場合は、対応する側はそれを理解しておくべきです。
仮に不快な思いをしたとしても、「病気だから仕方ない」ということがわかっていればある程度怒りも静めることができますよね。
パーソナリティ障害は、主に青年~成人期ごろに見られるようになっていきます。徐々に治っていくことも多い精神疾患ですが、治るまでには時間がかかります。
病院で治療を受けることによって、治るのを早くすることも可能です。パーソナリティ障害で困っている場合は、病院に行ってみることをおすすめします。
極端な性格になってしまうパーソナリティ障害。その症状には、様々なものがあります。
白黒はっきりつけたがるという極端な性格は、二分法思考と呼ばれています。
これは白黒つけるだけではなく、例えば相手の悪いところ(欠点)を発見したらそこにばかり気を取られてしまい、別に持っている良い面をまったく理解できないというものも含まれます。
相手に意見を押しつけたがる「投影」や、感情がころころ変わる「自己認識の分裂」。また、現実逃避もパーソナリティ障害に含まれます。
そして仮病などを利用してやたらに周囲の人々に同情されたがってしまう「心気症」や、自分から失敗することで自分自身やそれに関わる周りの人々を傷つけてしまう自責的反応。これらもすべて、パーソナリティ障害です。
どんな人でもこれらに当てはまるような欠点を持っているのではないかと感じた方も多いのではないでしょうか。それほどまでに、どれも色々な環境でよく見られます。
極端な性格であることのデメリットに目が行きがちですが、はたして100%悪いことばかりと言い切れるでしょうか。
そこで、極端な性格のメリットについても紹介していきたいと思います。
極端に物事をはっきりさせたがると言うことは、あいまいなことが嫌いということです。
なんでもあいまいに済ませたがる人と、白黒すべてをはっきりさせたがる人がいるとしたら、どちらが付き合いやすい人物と思われるでしょうか。
それはきっと、物事をはっきりさせる後者の方です。
例えば、一緒に遊びに行くとき。まずは集合日や時間、集合場所を事前に決める場合がほとんどですよね。
あいまいな人の場合は、まずはここから大変です。そもそもその集合日にちゃんと来てくれるのかも怪しい場合があります。
そして時間にも遅れてくる場合がありますし、集合場所も漠然と「○○駅」というような決め方しかしていないためになかなか出会えないかもしれません。
極端な正確な人であれば、時間はよほど大きな理由がない限りはしっかりと守るでしょう。
事前に集合場所も細かく決めているため、迷うこともなく円滑に集合して遊びに行くことができます。
もちろん、その細かさが面倒に感じる方もいらっしゃるでしょう。しかし、事前に決めておけば円滑に物事を進められることは間違いありませんので、やはりこの点は極端な性格であることの魅力にもつながるのではないでしょうか。
短所ととらえられがちな極端な性格ですが、見方を変えればこのように長所にもなり得ます。
もちろんいい面ばかりではなく悪い面もありますが、このように極端な人物に出会った場合はその極端な面がプラスに働くように仕向けることでお互い仲良くすることができます。
自分が極端な性格の場合も、これを意識することである程度自分の極端さをコントロールできるように努力しましょう。そうすれば極端で悪い面は押さえられるかもしれませんよ。