車の免許を取るために自動車学校に通っている人が何よりも気がかりなのは、卒業検定です。
どんな内容かということは、あまり事前にはわかりませんよね。不安を抱えている人も多いのではないでしょうか。
この記事では、卒業検定について詳しく解説します。落ちる原因についても紹介しますので、これを読んで備えておきましょう。
卒業検定は、車の場合基本的に2人単位で行われます。そして試験官が2人乗り込み、助手席と後部座席に1人ずつ座ります。
路上での試験の後に、教習所内で方向転換や縦列駐車の試験を行います。基本的に学科試験はありませんが、卒業検定以前の段階でテストが行われることはあります。
路上と場内を合わせて3~40分程度の試験になります。とても緊張することが考えられますが、ここまで来ているのであれば普段通りに運転すれば大丈夫でしょう。
卒業検定を目前に控えている段階では、路上での教習や縦列駐車、方向転換を何度も行っていることは間違いありません。
教習で行われなかったことは一切試験には入ってこないので、その点は安心です。
路上では車のエンジンを切った状態から始まります。まずは乗り込むところからです。
乗り込む際は、何があっても後ろから車が来ていないことを確認しなければいけません。緊張しますし試験官から急かされる可能性がありますが、罠です。安全にしっかりと気を配りましょう。
エンジンを始動し、ミラーや座席をしっかり調整しましょう。これらの点も検定の対象ですので、忘れると減点されてしまいます。
車が走り出す際も、かならず後方から車が来ていないことを確認しなければいけません。
走りだしたら、基本的には指示に従って移動したり、特定の場所まで自分でコースを考えて移動したりといった流れになります。
終了したら道路脇に車を止めて、安全を確認して車を降りて交代となります。
続いて始まる教習所内の検定では、縦列駐車か方向転換の右側、あるいは左側のいずれかを行います。すべて行うわけではありませんが、自分で指定することはできないのですべてマスターしておきましょう。
もしも卒業検定に落ちてしまった場合は、再試験を行うこととなります。
すぐに再試験を行うことができるわけではないということに、注意が必要です。
補修を行う必要がありますし、さらに卒業検定の再試験料も必要となります。1万円程度の追加予算が必要となりますし、数日は期間も延びるということでできる限り一発で合格したいところです。
落ちたら落ちただけ、料金がかかってしまいます。そして注意したいことは、仮免の期限を過ぎるとさらに修了検定を受けてまた仮免を撮り直さなければいけなくなるということです。
そして、教習期限の存在もお忘れなく。9ヶ月程度でこちらも切れてしまいます。
もしもの時のために、早めに卒業検定までは進んでおいたほうが良いでしょう。
卒業検定において失敗しやすい、安全確認。緊張した状態のため、普段はしっかりできているのに忘れてしまうということがあります。
「うっかり」はできる限りなくしたいものですよね。乗るときや発進するときの安全確認は、無意識に行えるくらいできる限り自然なものとして体に覚え込ませておきましょう。
車の運転中は、突然イレギュラーなことが起こるものです。
もしかしたら、横から来た車が自分の方に寄ってきたり、後ろから来た車が強引に追い越してきたりということがあるかもしれません。
その時にその車を避けようとして、ガードレールなどにぶつかりそうになってしまうことがあります。
そうなってしまうと、試験官は「ガードレールに接触しそうになった」ことで原点を行います。
事故が起こってしまうと余計に危機を招きますが、避ける際は避けすぎてぶつかりそうになることは避けましょう。
横断歩道の近くに人がいた場合は、注意しなければいけません。
もしも渡りそうだった場合は、絶対に止まりましょう。止まらなければ「歩行者保護」が行われていないという判定がされ、減点となってしまうためです。
普段の教習でも、この点は厳しく注意されていますよね。現実において自分が歩行者の時に車は止まってくれないのに・・・と思うかもしれませんが、歩行者保護は徹底しましょう。
忘れがちなのは、右折などの時に車には「優先車両」というものがあるということです。
右折の時は、向こう側から直進してくる車を優先させなければいけませんよね。
比較的遠くであっても、車が直進してくるのが見えた場合は止まって待ちましょう。