いきなり「あいうえお作文」を発表することになる機会は、意外なところで訪れます。
また、自分を紹介するときなどにあいうえお作文がうまく活用できれば、ユーモアのある人物だと相手に好意的にとらえられる可能性があります。
そこで、この記事ではあいうえお作文をするときのコツといくつかの例を紹介したいと思います。
ぜひ、参考にしてみてくださいね。
あいうえお作文は、5文字前後の言葉の1文字ずつを頭文字にして、文章を作成するというものです。
『笑点』などのバラエティ番組でもよくお題として出されていますので、名前で浮かばなかったとしても見たことがないという方はあまりいないのではないでしょうか。
名前は「あいうえお」ですが、あいうえおのみがテーマというわけではありません。
とっさに振られても、いきなりぱっとあいうえお作文を思い浮かべて完成させることは難しいですよね。
事前に数日の猶予があったとしても、コツがつかめていなければあまり出来栄えは変わりません。
まずは、それぞれの1文字から始まる言葉をドンドン思い浮かべていくことが一番の近道と言えるでしょう。
例えば「あ」の場合は「愛」、「明日」、「朝日」、「秋」、「アイスクリーム」といった具合です。
そして、それぞれの後ろに文字を足していき、文章らしく整えれば基本的には完成です。
語彙選びにはセンスも問われますが、様々な文章作りの技法をあらかじめ覚え、それに当てはめながら練習すれば、それなりのクオリティーを出すことができるようになっていきます。
あいうえお作文において一番大事なことは、文章にストーリー性を出すことです。
ただ繋げるだけでは、あまり面白くはありませんよね。ここに起承転結という概念が加われば、グンと面白さが増していきます。
お題が4文字ならばそれぞれに「起」「承」「転」「結」を当てはめればいいわけですが、5文字以上だと少し配分が難しくなります。
細かく考えていくと難しいので、はじめのうちは最後の1文字から始まる文にオチがくることをしっかりと意識するのがベストです。
少なくともオチの部分がうまくいけば、多少のアラがあってもきっと大多数の人は受け入れてくれるでしょう。
それでは、ここからあいうえお作文の例をいくつか紹介したいと思います。
会社や学校で大勢に自己紹介するときに、「あいうえお作文で」というようなことが強制されることは度々あります。まずは、自己紹介のあいうえお作文です。
自己紹介の場合は、欠点とアピールポイントを入れればそれらしいものになります。
例えば「太郎」の場合は、「たろう」の3文字です。これを題材に、ちょっとした例を紹介します。
た・・・たまに傷です向こう見ずさは、でも
ろ・・・ろくろ回しじゃ誰にも負けません
う・・・うちの近所じゃ大評判
つながりが不自然になる場合は、この「でも」のように、文の最後に接続のための言葉を入れてしまってもいいでしょう。
恋愛をテーマにする場合は、相手への思いを内容に取り入れましょう。
例えば「愛してる」がテーマの場合は、このような作文はいかがでしょうか。
あ・・・ああだこうだと言いたい放題
い・・・いつも素直になれないけれど
し・・・しかたがないんだ本当は好きで
て・・・手も繋げない僕だけど
る・・・ルビーのように輝いている君が
軽く自分の普段の相手への態度の反省も入れつつ、相手への好意をこれでもかと取り入れます。そして相手を美しいものに例えてさらに印象を良くすれば、これはもう勝利は確実です。
家族などの普段から親しい間柄の相手に感謝の気持ちを伝えるのは、どうしても照れてしまいます。
しかし、あいうえお作文としてユーモアを交えると少し照れ隠しになります。正直な気持ちも伝えることができるでしょう。
ここでは「ありがとう」を題材にした場合の例を載せておきたいと思います。シチュエーションは、お母さんへの感謝です。
あ・・・朝から夜までお疲れ様です
り・・・料理はいつもおいしくて
が・・・学校にも会社にも
と・・・とびきりの元気で向かえます
う・・・家には欠かせない、かけがえのないお母さん
この後に何かプレゼントを渡せば、だいたいOKでしょう。
最後に、あいうえお作文で家族の誕生日を祝う場合の例を挙げたいと思います。子供の誕生日を祝い、プレゼントのテレビゲームを渡す場面という設定で考えてみました。
お・・・大きくなって
め・・・めでたいことです
で・・・では、プレゼントを
と・・・登場させましょう
う・・・売らずに大事に遊んでね
聞く側の子供としてはちょっとビクッとするようなワードも少し取り入れつつ、成長を祝いながらサプライズを渡すという要素を盛り込みました。
子供が対象の場合はシンプルなお祝いの内容、友人や上司など大人が相手の場合は日頃の感謝なども交えつつ考えてみてはいかがでしょうか。