階段などで転んで頭を打ってしまった、机の下の物を取ろうとして頭をぶつけてしまった。
こんなことを経験したことがある人は多いでしょう。
子どもなら、泣き叫ぶなりあると思いますが、大人になれば、酷く流血でもしていない場合、あぁ、やってしまったな、程度で終わってしまう事が多いでしょう。
しかし、ちょっと待ってください。
頭を打った時に危険な状態であるサインは、気絶するほど強く打った、頭が割れて血が噴き出した、という分かりやすい症状ばかりでは無いことを知っていますか?
たいしたこと無い、とその時は思っていても、実は、頭の中で怪我が悪化している場合もあります。
最悪、死に至った例もあるほどです。
もちろん、大丈夫な場合がほとんどではありますが、もし、自分が危険な頭の打ち方をしてしまった時に、すぐに病院へ行ける様に、その特徴だけでも知って置く事は重要です。
今回は、そんな、頭を打った後の危険な症状について調べてみました。
まずは、知っておきたいのは、危険は頭の打ち方は必ずしも激痛というわけではない事です。
もちろん、打った瞬間はかなりの痛みがありますが、意識が飛ぶほどのものではない事もあります。
そして、その時は大丈夫でも、後から脳出血を起こす事があり、だいたい1~2日間は、下記のような症状が出ないかどうか、注意して見ていく必要があります。
では、頭を打った時、起こると危険な症状はどんなものがあるのでしょうか?
頭痛がどんどん強くなる
ぶつけた一時では無く、痛みが酷くなってくるようでしたら注意が必要です。
たんこぶかな?と思っても、念の為病院で検査してもらうのが良いでしょう。
その場合、後頭部を打ったことは伝えてください。
嘔吐する
何度も嘔吐を繰り返しているようでしたら危険です。
視線が定まらない、瞳孔の開き方がおかしい、意識が朦朧としている、手足が麻痺している、けいれんが起こる
かなり危険な状態です。
脳から出血している場合、むやみに動かすのは禁物ですので、すぐに救急車を呼びましょう。すぐに起こる場合もありますが、しばらく時間が経ってからだんだんと様子がおかしくなってくることも多いため、家族や周囲の方は、頭を強く打った人がいる場合は、数日は注意深くみていてあげることが必要です。
また、脳震盪の場合、後遺症はほとんど無いとされていますが、脳出血を起こしてしまった場合は、命を落しかねず、一命を取り留めても、体のどこかがに麻痺などが起こる可能性もあります。
特に高齢者の場合は、遅れて症状が出てくることも考えられます。
子どもの場合、大声で泣き叫ばない
子どもが頭を打てば痛くて大声で泣き喚くものですが、頭蓋骨になんらかの異常がある場合、大声で泣き叫ぶことができません。
子どもはうまいように自分の症状を伝えられませんので、強く打ったのに泣く事もせず、嘔吐をくりかえすようならばすぐに病院へ連れて行ってください。
首が痛い
後頭部を打った場合、首を捻挫してしまっている可能性があります。
首に痛みが走った場合は、安静にして楽な体制で過ごしましょう。
病院へ行けば、痛み止めを処方されると思いますので、痛み止めを飲みながら自然治癒を待ちます。
頭になんらかの重大な損傷がある可能性も考えられますので、整形外科より先に脳神経外科へ行って検査してもらうのをおすすめします。
後頭部は大事な部分です。
脳出血など、最悪のケースで無くとも、たんこぶが出来てしまうと辛いです。
では、頭を打ってしまった時に、すぐにどうすれば良いのでしょうか?
- 意識の有無を確かめ、嘔吐や手足の麻痺が無い事、会話が成立することを確認。
- 出血がある場合は、清潔な布やガーゼで圧迫して止血。
- 立っていられるほどなら患部を冷やす。
- 立つのも難しいようなら、楽な姿勢をとらせ、決して揺さぶらず救急車を呼ぶ。
これらのことが重要です。
楽に立てて会話のできるような、一見問題の無い場合でも、念の為病院へ行きましょう。
もし、後頭部を強打してしまった場合、何においてもまずは、検査を受ける事が重要です。
先でも書きましたが、本人がたいしたことの無い、と思っているうちに意識を失ってしまうこともあるのです。
特に心配されるのが、飲酒時にぶつけた場合で、最悪、頭を打った事も覚えていない場合があり、目覚めた時の酷い頭痛を、二日酔いと勘違いする場合があります。
後遺症が残るほどの怪我を負った人で、飲酒時の怪我というのはそこそこの割合をしめています。
飲酒時も記憶が無い場合、おかしいと思ったら、とりあえずは病院を受診しましょう。
何も無かったらそれで良いのです。
恥ずかしいということはありません。
大変なことになる前に、まずは検査をすることが大切です。