何かと、体に良くないイメージのある煙草。
最近では、全席禁煙の飲食店が多くなったり、公共の施設や乗り物は全て禁煙になっていたりと、決められた所で吸うのはマナーとはなっていますよね。
値上げや体への悪影響がメディアで取り上げられることが原因か、禁煙する人も徐々に増えているようです。
さて、ここまで体に良くないイメージが定着している煙草。
大人よりも、体の弱い赤ちゃんや子どもには一体どんな影響があるのでしょうか?
家族が喫煙者でとても心配と言う方も多いのでは?
今回は、煙草が赤ちゃんや子どもに与える影響について、主なものを調べみました。
まず、一番心配されるのが、受動喫煙でしょう。
メディアで話題になる事も多く、耳にする機会も増えたでしょうが、この受動喫煙とは具体的にどういう状態なのでしょうか?
まずは、隣や近くに喫煙者がいる場合、これは間違いなく、近くにいる人も喫煙しているのと同じ状態になります。
特に普段煙草をまったく吸わない人は、目が痛くなったり喉が痛くなったりとすぐに影響が出てきてしまいます。
次に、外で吸って中に入ってきた場合です。
口の中や服に、煙草の煙が残っていますので、これでも煙草の有害物質が肺に入る事になってしまいます。
さらには、カーテンなど部屋のものに煙草の成分が染み込んでしまっている場合です。
この場合でも、有害物質を体に取りこんでいる形になってしまいます。
妊婦、赤ちゃんへの影響は?
煙草が、流産や早産、さらには胎児の低体重などに影響してくるのは知れたことかとは思いますが、同居人が、煙草を目の前で吸うような環境にいる場合、たとえ自分で吸っていなくとも影響が出てきます。
また、新生児の側で喫煙を続けることは、将来的に、肥満や糖尿病になる可能性があるという説もあります。
乳幼児突然死症候群の原因の一つともされています。
極力、妊娠中の方や、赤ちゃんがいる場合は本数を減らし、煙を持ち込まないようにしたいものです。

赤ちゃんは何でも口に入れてしまいます。
煙草を、テーブルの上や床の上に放置していたり、煙草が浸かった水を飲んでしまった場合、とても危険です。
特に、はいはいをはじめたばかりの赤ちゃんで、煙草の誤飲は、多い事故とされています。
煙草を食べてしまい、消化器から吸収されてしまいますと、ニコチン中毒になってしまい、最悪の場合、命を落す危険もあります。
ニコチンの致死量は、乳幼児で10~20mg、これは煙草一本分に相当します。
そんなにある?と思うかもしれませんが、記載されているニコチン量はあくまで、フィルターを通して煙草を吸った場合のニコチン量であり、煙草を食べてしまったら、おぞましい量のニコチンを摂取してしまうことになります。
では、具体的には、どういう処置をすれば良いのでしょうか?
煙草を食べてしまった場合、どうすればいい?
まず、煙草そのものを大量に食べる事は乳幼児はあまりできません。
刺激や苦みが強くて、吐き出してしまうからです。
ですので、まずは口の中に残っている葉っぱを全て取り出し、飲みこんでいそうな時は吐かせます。
水やミルクを飲ませてはいけません。
2cm以下の少量では特に処置は必要しないとされていますが、食べた量がわからない場合は病院を受診して下さい。
食べた量が2cm以上の場合は、水やミルクは飲ませずできるだけ吐かせて、すぐに病院に行ってください。
危険なのは煙草が浸かった水?
実は、より危険なのは、煙草そのものよりも、その煙草が浸かっていた水です。
缶の中に水を入れて、その中に吸いがらを入れている方を良く見かけますが、扱いを気をつけなければなりません。
ニコチンが溶けだした水は吸収が良く、さらにきっと浸かっている吸いがらは一本では無いでしょう。
大量のニコチンが溶けだしています。
口の中に指を入れて、舌を押すようにしてできるだけ吐かせ、すぐに病院へ行きましょう。
赤ちゃんや子どもには危険な煙草!吸い方、保管方法には気を付けて
煙草は多くのメディアで取り上げられているように、決して体に良いものではありません。
多くの場合、肺がんをはじめとするさまざまな病気の原因となることが昔から言われています。
そしてそれは、体の小さな子どもや赤ん坊には、とても危険な場合があります。
急に禁煙、ということは難しいかもしれませんが、子どものことを考え、手の届かないところに保管する、吸いがらは水に浸していつまでも置いておかずにその都度処分する、外で煙草を吸うようにする、など、気を付けてあげましょう。