ふと、お尻を触ってみると、何かできている…。
これって何?
そんなこと、ありませんか?
尾てい骨が最初から出ている人は、痛みがあったり、尾てい骨が出ていない人なら尚の事、急に尾てい骨部分が腫れてきたらびっくりするでしょう。
痛く無いしこりであると、もしかして…癌?なんて言葉が頭を過ってしまうかもしれません。
では、どのような原因が考えられるのでしょうか?
今回は、この尾てい骨部分の腫れについて調べてみました。
そもそも尾てい骨とはどこのことを言うのでしょうか?
出ている人はわかりやすいのですが、お尻の後ろ、割れ目の終着点の部分にぽこんと出ているのが尾てい骨です。
出ていなくとも、そこにあります。
尾てい骨は、言葉の通り、尻尾のなごりの骨です。
尻尾なんてもう無い現代人に必要が無い気もしますが、神経が通っているので、打つととても痛いです。
では、この部分が腫れてしまうことの原因とは、一体どのようなことが考えられるのでしょうか?
外的衝撃による炎症
最近思い切りお尻を打った、なんてことはありませんか?
尻もちをつくことは、頭から落ちるよりもリスクが少ないため、スキーの練習などでも「お尻から転びなさい」と教わった記憶のある人は多いのではないでしょうか?
しかし、お尻から落ちると、この尾てい骨部分を強打してしまう可能性もあります。
瞬間的な痛みもありますが、打撲ですと、炎症を起こして押すとズキズキと痛みますし、もし、骨折をしてしまっていれば、排尿時や仰向けになった時に、激しい痛みを起こします。
周囲の皮膚に炎症を起こすので、腫れてしまうことも考えられます。
どちらも痛みが続き、骨折の場合は、10年ほど続いたという人もいるくらいですので、注意が必要です。
特に、尾てい骨が出ている人は気をつけましょう。
姿勢の矯正などで、尾てい骨の出っ張りを治すことができる可能性もあります。
脂肪腫
良く知られています、良性の腫瘍です。
体中、どこにでもできますので、もちろんお尻にもできます。
放っておいても大丈夫ですが、切除することもあります。
基本的に痛みはありませんが、場所が場所だけになんども椅子に座る時や寝る時に擦ってしまうので、痛みを伴ってくる場合もあります。
もちろんこれは、医師以外が判断できることではありませんので、あれ?と思ったら病院へ行きましょう。
この脂肪腫の場合、皮膚の下が腫れているのがわかるのでその場合は皮膚科に行きましょう。
粉瘤
これも体中、どこにでもできます。
皮膚の下にできた袋に、垢として剥がれ落ちるはずだった部分が溜まってしまうものです。
どこにでもできますが、お尻に特にできやすいと言われています。
脂肪腫は軟らかいですが、こちらは固いのでしこりのようにも感じられます。
小さいうちは、痛みも痒みも無く、気付かないことも多いですが、大きくなるとそれなりに痛みを伴います。
さらに、やはり場所が場所ですので、座る時に大変な思いをしたりと生活が困難になってしまうでしょう。
粉瘤は基本良性腫瘍ですが、放っておくと、稀に癌化する場合もあるので、早めに医師に相談しましょう。
骨索腫
痛みが継続しておこる場合、骨索腫の危険もあります。
この腫瘍は、骨ならばどこにでも起こりますが、尾てい骨にできた場合、痛みを伴います。
稀な病気ではありますが、このような病気が起こる危険もありますので自己判断はせず、病院へ行きましょう。
いかがでしたでしょうか?
尾てい骨の痛みの場合、自然治癒のものが多いのも事実です。
しかも、なんとなく人に診てもらうのも恥ずかしい部分でもあるため、病院へ行かない人も多いでしょう。
しかし、骨折を起こしてしまっていれば対処法を間違えれば痛みが長引きますし、打撲でも便秘を併発する危険があります。
癌などの病気が隠れているのは稀ではありますが、決して無い事とは言い切れません。
このように、おかしいな?と、そう思ったら、まずは病院へ行き、治療を進めて行きましょう。
いつでも、自己判断は禁物です。