冬、受験シーズンがやってきます。
頑張った末には報われる結果があることを願って、桜咲くあたたかな未来を望みたいですよね!
……ですが、受かる学生がいれば、落ちてしまう学生もいるもので、それが親類や友人、恋人だったならどう励ましていいのやらわからない…声をかけてもいいものなのかわからない…とお互いにどんよ~りしてしまいますよね。
そんな事態、まったくプラスになりません!
さあどうやって励ましましょう、次につながるチャンスのために立ち上がる言葉をかけてあげられる人になりましょう。
親しい人が目の前で落ち込んでいたら声をかけたくなるのが人間のさがですが、言ってはいけないトップは「その気持ちわかる」です。
分かるのはあくまで落ち込んでつらい状況に対して、わかる!と共感したいのでしょうが、受験した人はこれまで何もかも犠牲にしてそれに対して一生懸命走ってきた末にダメになってしまったことを一言の「わかる」で分かられたらたまったものではありません。
「大丈夫か」と聞くのもやめてください、大丈夫だと答えるのも、大丈夫じゃないと答えるのも当事者にとってはとても心が摩耗します。
一生懸命頑張った末が報われないのに大丈夫な人がいるわけがありません。
無理に感情を刺激するのはやめて、そっとしておいてあげましょう。
また「つぎ頑張ろう!」というのも、前向きにさせたつもりで、今までの努力をなかったことにされてしまうのだろうか、とないがしろにしているようにも聞こえてきます。
下手に励ますと相手を傷つけてしまう典型なので気持ちよく元気づけよう!と思うのは控えてあげるのがお互いの精神衛生上はよいのかもしれません。
同じく偉人の言葉を得意げに引用してしまうのは最低な状況です。
落ち込んでいる側からすれば何か良いことを言いたいんだな、自分によっているのか、と変に思われてしまいます。
普段がどんなに温厚で優しい人でも落ち込んでいるときには考えが回らないものです。
神経を逆なでする行為は控えましょう。
基本的には報告を受けても無理をして励ましたり、何か良い言葉をかけてやろうと思ってはいけません。
人間落ち込んでいるときには何を言ってもマイナスにしか聞こえないこともあるもので、何が地雷となり爆発するかわからないのです。
そんな時には、一言「そうか」と状況を理化したことを伝えるのも良いですし、「残念だったね」とありのままの感想をそのまま伝えてあげるのもよいでしょう。
「残念だったね」は意外や聞き手の心情も受験失敗している報告側の心情もくみ取れる有効な手です。
心から残念だったと真に思い、声のトーンも元気がなく同意すれば、自分のことのように残念だと思ってくれている!と相手には伝わるものです。
「おいしいもの食べに行こうか!」とご飯に誘うのも有効です。
さすがに美味しいものを食べた瞬間は美味しいものに意識が一瞬でも奪われ満腹感が幸福感につながります。
そうすると考える余裕が生まれ、落ちた人間の心のなかでストンと落ち着く落としどころのようなものが見えてくるのです。
1つ、NGワードで励まさない
2つ、共感し行動してあげる
3つ、寄り添い相手の求める言葉を探す
本来であれば何事も声をかけず寄り添ってあげるのが真のやさしさですが、相手が何か明確な言葉を求めていると察することができた時には必ず声をかけてあげることにしましょう。