一般に、というと語弊を招くようで恐縮ですが今や「おねぇ」という言葉を聞いて嫌悪感をむき出しに頭から否定する人は少なくなったように感じます。
これは何人もの勇気ある「女性を貫きたい」方々があらゆるシーンで頑張ってきたからでしょう。
男性が女性になりたい心理というのは人から受け入れられずらく、カミングアウトにも勇気がいることです。
もしあなたが「女性になりたい」というのであれば、あなたが求めているのは「女性」の「外側」なのか「内側」なのか。
自分の周りから見つめなおす必要があるでしょう。
女の子になりたい≠男の娘になりたい
昨今のネット上では個人の趣味、性癖、性として受け入れられつつある「男の娘」、おとこのこと読みます。
これは見た目は男、心も男、でも女の子の恰好がしたい、綺麗に着飾りたい、お化粧して可愛くなりたい、が願望として現れ表現に至るのが男の娘であり、正確には女の子になりたい!という意味からはまた別になります。
どちらかといえば男の娘は「女の子がしたい」といったほうが良いでしょう。
さて、ここで俗にオネェやニューハーフと呼ばれる人たちは「男の娘」とは全く違う心理の人たちを指します。
体は男性なのに心は女性、幼いころから自分の「男性」に違和感を持ち、先天的に女性になりたい、女性として扱われたいと願います。
多くの人たちが一般的なルールのなかで男性として育てられるため社会性はあり、心の性別と体の性別のズレに苦しみ本来の自分を認めて欲しいと思ってはいるのですが、カミングアウトが難しいことは本人たちが一番によく知っているのです。
性同一性障害ときちんとした精神疾患の一種としても認められていますが、多くの方が自分を病気だなどとはいわないでしょう。
心と体がズレて生まれてきてしまっただけであり、世間との折り合いが難しいハンデが存在していると認識しています。
女性になりたい!と思ったときに前者なのか後者なのかで、全く意味が異なってきます。
双方が該当にあたる場合は後者が含まれる時点で、後者の心理に近いでしょう。
私が女になりたいと思った理由は単純でな、弱っちいから男のままだったら確実に、男性弱者になってしまうだろうと思っていた。そこで、女性になって保護される側に回れば、その問題を回避できるのではないかと考えた訳だ。あまり上手くいかなかったがな。
— 硝子たん (@Lily_vitroiris) 2015, 9月 21
女になれば理不尽な理由で社会的に殺されることは無くなるからわりと女になりたいとか思った事はある
女になりたい理由 服の種類が多い、風呂が長くても文句言われない、化けられる、コスプレしやすそう
— 男の娘どらごん♪ (@gogogyaguman) 2014, 11月 2
理由があるうちは、一種の願望や性癖のそれなので深刻に考える必要はあまりないでしょう。
パイロットになりたいやお金持ちになりたい、ダラダラ生活したい、などの「○○したい~!」の延長のようなものなので、女性になりたい!と思っても全く変な感情ではありません。
むしろ希望的な願望があるということは人生にとって良い事と思ってもよいかもしれません。
何事もポジティブにとらえるのが人生を楽しむうえで大切なことであり、こんなことを考えてしまうのは異質なのだろうか……異常なのだろうか……とネガティブに考えるのは100害あっても1利もないので、気にしてはいけません。
幼いころから、ただただ理由もなく自分の性別に違和感を感じ女の子になりたい!と感じる場合は、一度勇気をもって専門医へ話を聞きに行くことをお勧めします。
自由を謳歌できることは何よりも必要なことですので、あなたが自分を窮屈に感じないよう最善の手を打ってみてくださいね。