ここのところ毎日毎日同じことの繰り返し。
ぼーっとして覇気も無く、「マンネリ」気味だなぁ……と、今ナチュラルに使った「マンネリ」という言葉。
文字の響きから、のろりとした飴のような、なんともサッパリしない印象を受けますが、この言葉がもとは英語だというのをご存知でしょうか。
意外や意外、日本語でもなかったのですね。
言葉はその成り立ちを知らない上に、どのような経緯で人々に定着したのか分からない点においてとても面白いものだと思いませんか?
では、気になったこの「マンネリ」という言葉について解説していきましょう。
マンネリ – a mannerism
マンネリズム、手法が型にはまり、独創性や新鮮味がないこと、と辞書には記載されています。
もとは文学や芸術、演技などの分野で表現がパターン化され形式的であったり様式的であったりすることを指す言葉です。
現代では否定的な意味合いを含み、マンネリ、パターン化されているから飽きてきた、新鮮味が無くつまらない、単調で魅力が無い、などという意味合いで使われます。
ワンパターンや時代遅れ、ネタ切れなどの意味を持つこともあります。
日本語語源ではなく、英語派生の言葉であり、その語源は礼儀作法や行儀、といった意味のmanner -マナーと語源を同じくします。
日本語としては「マンネリしている」「マンネリとした」など動詞を接続詞使用する形態が多いですが、英語としては一つの成り立った言葉としてマンネリズムと表現します。
日本語であえて同義語をはめるなら、慣習や通例、お決まり、お約束などが類似しているでしょう。
マンネリ化、というのは日本らしい和製英語であり、既に「パターン化して形式的である」意味を持つマンネリに「そうなる性質やパターンを持つ」と言う意味合いで使う「化」をくっつけて使っています。
最近、あまぎとマンネリ化してきたから新しぃ刺激がほしぃ……
— 萌やしはスクフェスフレ急募 (@moe_yashi) 2015, 7月 21
iPhoneにはいってる曲がマンネリ化してきたから追加したい
マンネリな状態に陥る
人間は絶えず新しいものを求め、刺激的な毎日を心のどこかで渇望しています。
どんなに温厚な人でも些細な刺激は好きなもので根源的な好奇心は誰にでも備わっていることなのです。
なので、楽しい事があれば触れてみようと思うし、新しいことを見かけたら挑戦してみようと思うのです。
その挑戦の第一歩はとても面白く、楽しいは一定持続されるのですが、悲しいかな人間は慣れの生き物でもあるのです。
どんな悲しいことでも時間の経過で風化し、日常に慣れてしまうように、面白いことも楽しいこともある一定のラインを超えてしまうと刺激として感じることが出来ず、脳内でパターン化され、形式的に上辺をなぞるようになり、それらがマンネリズムを生みます。
そうして日本語で「マンネリ化」すると言われてしまうのです。
そんな状態がマンネリ化であり、マンネリに陥った状態だといえましょう。
永く付き合ってれば、マンネリ化して互いに尊重し合ったりという場面も少なくなるけど、そんな時は大概どちらにも理由があるもんで、とにかく自分磨きに専念したらいい。相手がそれに気付いて危機感から一緒に自分磨き始めたら嬉しいし、気付かないならもっと素敵な次の人が気付いてくれるよきっと。
— 聖・女 (@TerriOrasi) 2015, 7月 11
あらゆるジャンルにおいて「マンネリ化」は避けようがない。優れた嗅覚をもった先駆者以外、マンネリ化の渦に飲まれてしまうわけで
— Vegel.Dimerk (@vegel_dimerk) 2015, 7月 11
人間が人間であれば避けようの無い事態なのですが、打開するためにはマンネリの中から新しいことを探すか、全く違う道に刺激を求めてみるかのいずれになります。
要はマンネリズムの対義語となるサプライズのある瞬間を多く感じようとすればマンネリに陥らないということです。
サプライーイズ!
マンネリせず、退屈せず続けていけることがあれば、それはその人にとって人生の唯一といっても過言では無いほどのめりこんでいることです。
そういったことはマンネリ化せず、生涯を通して続けていけることになってゆきます。
人生の中でそういった楽しみが見つけられたなら、マンネリとは程遠い楽しい毎日になることでしょう。