手紙や挨拶などで久しぶりに会う人によく使われる「ご無沙汰」という言葉。
特に目上の人に対して使う印象があります。
普段当たり前のように使っていますが、どのような意味があるのでしょうか。
また、どのような人に対して使うのか、どのような意味があるのか調べてみてみました。
では「ご無沙汰」とはどのような意味があるのでしょうか?
「沙汰」とは、消息や便りの事を表す言葉で「ご無沙汰」とは連絡や便りが無い事を意味します。
連絡や便りがないという事は礼儀に反する事として「ご無沙汰して申し訳ありません」という謝罪の意味で使う事が本来の使い方のようです。
ですが現在は、「ご無沙汰しております」と久しぶりに会う事に対し、感慨の気持ちを表す使い方が一般的になっています。
ご無沙汰とは、便りもせず申し訳ないという意味から、目上の人を敬う敬語とされ、目下の人が目上の人に対して使う言葉とされています。
ですが、通常の丁寧語としても使う事ができ、その時には立場関係なく使う事が出来るそうです。
また同じ意味合いとして「お久しぶりです」がありますが、こちらは自分と同格の相手や友人などへ使う言葉なのだそうです。
最近では「お久しぶり」も丁寧語と考えられてきており、目上の人にも使えるとされていますが、印象的な事もあり、目上の人には「ご無沙汰しております」同格の人には「お久しぶりです」と使う事が多いようです。
相手やシチュエーションによって適切な言葉を使い分けられると素敵ですね!
今ビジネスシーンでも頻繁に使用されるようになったメール。
基本的には文書と変わりませんが内容を簡略化して送る事が多いです。
ですが、「ご無沙汰しております」など挨拶はきちんと書きたいものですね。
いくつか例文をご紹介します。
- 長らくご無沙汰しており、申し訳ございません。
- ご無沙汰しておりますが、お変わりないでしょうか。
- 大変ご無沙汰しております。
などがあります。
簡略化されてきているビジネスメールですが、読む相手の気持ちを考えて、受け取って気持ちの良いメールを目指したいですね。
では「ご無沙汰」とはどのくらい相手との間が開いたときに使うのでしょうか。
イメージとしては、半年以上、というイメージがありますが、実は特に決まった期間はないとのこと。
ですが、さすがに数日などの短期間はおかしいので使いませんね。
数か月単位という人もいるし、数年単位と言う人もいます。
個人の感覚によるところが大きいみたいですね。
「ご無沙汰しております」といただいたら、なんと返せばよいのでしょうか。
特に目上の人からだと余計に悩みますね。
失礼にならないようにどう返したらよいか分からず、悩みすぎて返事を出すのが億劫…。
なんていう事もあるのではないでしょうか。
返信としては、「こちらこそご無沙汰して申し訳ありません」と返すのが正しいようです。
そのあとに、「お変わりありませんか?」など相手を気遣う一言や季節の事柄、近況報告などを続けると話や話題が続けやすいみたいですよ。
最低限のマナーを守るようにして、あとは相手の気持ちを考え自分なりに心を込めればよいのではないでしょうか。
普段何気なく使っていた「ご無沙汰しております」という言葉。
調べてみると興味深い事がたくさんありました。
そう言われると良く分からないなー?と思う事も解決できたでしょうか。
正しい日本語を正しく使う、とても大事なことだと思います。
他の言葉もいろいろ調べてみるとおもしろいかもしれませんね!