生徒会選挙といえば、印象的なのは全校生徒の前で行なう演説ですよね。
生徒たちにとって投票を決める大きな要素にもなりますから、力を入れて内容を考えたいところです。
しかし、いざ原稿用紙に向かうと、何を書けばよいかわからないという場合もありますよね。
そんなときに参考になりそうな情報をまとめました。
まず、あなたが立候補したいと思った理由や、こうなったら学校がよくなると思うことをザッと書き出します。
そのときに大切なのが、具体的な情報を盛り込むということです。
「この学校をよくしたい」ではなく、どういう行動でそれを実現するか、「いろんな問題がある」ではなく、具体的にどんな部分に問題があるのか。
聞いている生徒達が身近な問題として共感できる内容にすることが大切です。
自分の思いを上手に文章にまとめるのが難しいという方のために、簡単なテンプレートをご紹介します。
「~~」の部分に、自分が生徒会に入りたいと思った理由や、どんな学校にしていくか具体的な施策を入れてください。
このたび生徒会に立候補しました○○(名前)です。
私はこれまで~~といったことを経験し、もっと~~になれば、ひとりひとりがよりよい学生生活が送れると考えています。
この考えを実行するために、ぜひ自分が生徒会に入りたいと思い、立候補しました。
自分が○○(役職)に選ばれた際には、~~ということを実行します。
大方の内容が決まったら、あとは最初の出だしを練りましょう。
筆者の高校時代、生徒会選挙の演説で心に残っているものがあるのでご紹介します。
ある候補者が、開口一番「右を見てください」といいました。
思わずみんな右を見ますよね、でも何もありません。
そこで候補者はこう言ったのです。
「おわかりいただけましたか?僕には人を動かす力があります」と。
これにはみんな大ウケでした!
このように、最初のツカミでインパクトを与えるとそのあとの内容も聞いてもらいやすくなります。
このように、みんなの注意を集めるために印象的なツカミを考える人もいれば、他の人よりも目立つために、こんな風に笑いを取ろうとする人もいますよね。
【会長の生態2】「わたしは何に見えますか?…そうです!ガイコツです!」←生徒会選挙演説でウケる。からの当選。
— 会長bot (@2013_kaicho_bot) 2015, 8月 19
でも、万が一スベってしまった時のことを考えてみてください。
頭の中は真っ白で、そのあとの演説がグダグダになってしまうのは目に見えていますよね。
よっぽど自信のある内容か鉄板ネタでないなら、ウケ狙いの内容は除外したほうがよさそうです。
また、中にはこういった笑いを取ろうとする候補者を毛嫌いする人もいます。
自分のキャラにないことを無理してやるぐらいなら、ストレートに自分の思いを伝えたほうがよいでしょう。
小学生の生徒会演説会で「消費税を廃止します」って言った奴がいた。もちろん落ちた。 — (笑)つぶやき (@orangerangefun) 2015, 8月 8
こんな悲惨なことになってしまうかもしれません。
安易に笑いを取ろうとするのはご注意ください。
ここまでインパクトのあるツカミなどについてお話しましたが、無理に奇をてらう必要はありません。
一番大切なのは、わかりやすい内容を簡潔に話すということです。
演説を聞いている生徒達は何人もの候補者の話を聞いて、疲れています。
そんな中でダラダラと着地点の見えない話をしてしまうと、ほぼ聞いてもらえません。
演説の内容はまず結論を言い、そこから詳細内容を話すというルールを守りましょう。
「私がこの学校で変えたいことは次の3つです。1つめは~」というように。
各文章も、いいたいことを簡潔にまとめてわかりやすくしましょう。
いくら話す内容がよくても、本人が自信なさげにボソボソ話していたら投票する気が失せますよね。
猫背だと声がこもってしまうので、胸を張って堂々としてください。
持ち時間の関係でついつい焦ってしまいますが、壇上で深呼吸をするぐらいの気持ちのゆとりを持ってください。
また、どうしても早口になってしまう場合が多いので、気持ちゆっくりめに話すといいでしょう。
また、演説が終わったあとのお辞儀も手を抜かずに丁寧にやりましょう。
壇上のあなたの一挙一動を見て、生徒たちは投票するかどうかを決めます。
生徒会の演説とかで政治家ぶって力強い演説するような子も可愛い
— おぞん (@O3_) 2015, 8月 15
「気分は政治家!」いいですね、それぐらいの気持ちが肝心です。
いろいろとご説明してきましたが、大切なのは自分自身で思い切りぶつかるということです。
松岡修造になった気持ちで堂々と演説してみると、案外うまくいくかもしれません。
みなさんの健闘を祈ります!