休日に、お友達と何をして遊びますか?
遊園地に行ったり、映画に行ったりと、いろいろあるかと思います。
その中で、カラオケに行く、という人も多いのではないでしょうか。
一緒に歌ったりして盛り上がっているうちに、より親密になれますよね。
世界の中ではシャイと言われる日本人ですが、その日本人がこよなく愛するカラオケ。
誰もが一度は行ったことがあるくらい身近な遊びとなるまでには、どのような歴史があったのでしょうか。
カラオケの語源
ご存じの通り、カラオケは伴奏だけの曲に合わせて歌いますよね。
その語源は、放送業界用語の「空(から)演奏」にあると言われています。
これは、歌番組などでその場に伴奏をする演奏者を呼ぶのではなく、録音しておいた伴奏を使うことを意味します。
録音機材の発達とともに、番組制作が効率的に行えるため、空演奏を使うことが増えていきました。
次第に、演奏者がいないということで、空っぽの空(から)とオーケストラを組み合わせた「カラ・オーケストラ」略して「カラオケ」という造語が使われるようになっていったようです。
カタカナで表記されるため、外国語の様に感じてしまいますが、カラオケは日本発祥の文化なのです。
そして、今では「KARAOKE」が世界中で使われる言葉となりました。
外国の方達が、カラオケを歌う番組を目にする機会も多いですよね。
ただ、日本のように、専用の部屋が設置されているところは少ないようです。
お店にカラオケの機材があり、皆の前で歌うというスタイルが定番です。
娯楽として、アジアでは比較的受け入れられているようですが、欧米では一般的というより、歌う事が好きな人達がお酒や食事とともに楽しんでいるようです。
ちなみに、外国の方達が、日本のカラオケ店に行くと個室であることに驚くそうです。
好きな曲を人目を気にせず歌いたい、という日本人独特の感性も、文化の違いで新鮮に映るようです。
最近では外国人観光客に人気があるそうですので、もしかしたらカラオケ店が日本の観光スポットになりつつあるのかもしれないですね。
これが庶民の娯楽としてひろまっていったのは1970年頃と言われています。
全国カラオケ事業者協会のカラオケ歴史年表によりますと、大まかに次の通りとなります。
ジュークボックスの時代
ジュークボックスで歌のない伴奏テープを再生するところから、カラオケの歴史は始まりました。
1967年(昭和42年)「ミュージックボックス」発売
1970年(昭和45年)マイク入力付ジュークボックス「ペティジューク203型」発売
カラオケの誕生
1971年(昭和46年)井上大佑氏による「8ジューク」を店舗へレンタル開始
1972年(昭和47年)日本ビクター「お座敷用ジュークBW-1」発売
1973年(昭和48年)太陽レコードがコインボックス内臓の「ハープRS-103」発売
この頃から次第に、カラオケビジネスに注目が集まり始めます。
1977年(昭和52年)日本ビクター「TJ-100」発売 タイトー「TK-8000シリーズ」発売
第一興商「プレイサウンド・TD301」発売
スナックやホテルなど、あらゆる場所にカラオケが普及します。
1979年(昭和54年)日光堂カラオケ海外輸出開始
カラオケの進化
1982年(昭和57年)ビデオカラオケ登場 名古屋にカラオケ練習用ミニスタジオが開設
1987年(昭和62年)カラオケボックスが普及 ワイヤレスマイクが脚光をあびる
1992年(平成4年) 通信カラオケ登場
1994年(平成6年) 第一興商「DAM」発売 エクシング「JS-20」発売
次第にハモリ機能やプリントシールを作成できるなど、カラオケの装置が多機能になり、ブロードバンド化が進みます。
2002年(平成14年) 第一興商「cyberDAM」 「デンモク」発売
2003年(平成15年) エクシング「HyperJOY V2」 「JOYNAVI」発売
カラオケボックスは姿を消し、チェーン店を中心に店舗が大型化します。
2008年(平成20年) エクシング「うたスキ動画」サービス開始 第一興商「DAM★とも」サービス開始
2011年(平成23年) 第一興商 iphoneアプリ「デンモクLite」 無料ダウンロード開始
時代とともに進化を遂げたカラオケ。
これからも私たちを楽しませてくれそうですね。
更に詳しくカラオケの歴史を知りたい方はこちらをご覧ください。