舌打ちをされれば、誰もが不快な気分になりますよね。
自分ではそんなつもりがなくても、癖で無意識に舌打ちをしてしまっていることがあるかもしれません。
でも、人前で舌打ちをしても良いことは何もありません。
舌打ちしてしまう原因は一体何なのでしょうか。
舌打ちをする理由
よく漫画等で、苛立ちを表現する際に「チッ」と舌打ちする表情が描かれていますよね。
周囲の人に自分のイライラした気持ちを伝えるため、わざと舌打ちをする人もいます。
決して良いことではありませんが、その場合は意思表示の手段として、舌打ちをしています。
一方で、自分では意識していないのに舌打ちをしてしまう、やりたくないのに舌打ちをしてしまう人もいます。
これは癖であったり、無意識ながらも舌打ちをすることに快感を感じてしまっていることによるものです。
わざと舌打ちをする人同様、イライラしたり、口惜しさを感じているときに行ってしまうことが多いようです。
つまり、ストレスを感じたときに発散するための手段として、舌打ちをする事が定着してしまっているのです。
この他に、チックの症状にも舌打ちがありますので、幼児や子供が舌打ちをしている場合は、大人の真似をしているという理由の他に、チックの可能性が考えられます。
舌打ちをしないために
舌打ちの癖を直すために、次の方法を試してみましょう。
周囲の人に指摘してもらう
舌打ちをしたら、指摘してもらうように身近な人に頼みましょう。
舌打ちをしたことを自覚することにより、癖を意識するようになり、次第に改善されていく可能性があります。
他の癖に置き換える
イライラを感じたら、舌打ちではなく別の行為をするようにしてみましょう。
舌打ちすることにより爽快感を得ている可能性がありますので、痛みなど何かを感じる動作が効果的です。
例えば、手の甲を抓る、太ももを一度叩く、軽く頭を掻くなど、あまり目立たない新たな癖に置き換えてみてください。
癖を認めて受け入れることにより、癖を止めなくてはいけないというストレスも緩和されます。
アンガ―マネジメントを実行する
アンガ―マネジメントとは、怒りの感情をコントロールすることです。
プロスポーツ選手のメンタルトレーニングや、企業の研修などでも取り入られています。
イライラする気持ちや怒りを抑え、上手に付き合っていくよう心がけます。
不快な気持ちを感じたら、まずは深呼吸して、ゆっくり話すことを心がけましょう。
カウンセリングを受けてみる
これといってイライラする出来事もないのに、舌打ちを繰り返してしまう
場合は、潜在的なストレスを抱えている場合があります。
自分では気が付いていないプレッシャーなどで、精神的に緊張状態が続いていたりするなど、話すことによってストレスの原因が明らかになることもあります。
原因が明らかになれば、ストレスの発散行為である舌打ちの頻度も、次第に少なくなってゆく可能性があります。
精神科を受診する
幼児や子供が舌打ちの他に、咳払いや瞬きをよくしているようであれば、チック症の可能性があります。
症状が該当するようであれば、精神科を受診するようにしましょう。
また、チック症が慢性化したまま大人になった場合も、同様に受診してみてください。
診察を受け、薬を処方してもらうことにより、改善する可能性があります。
舌打ちに限らず、無意識であったり、癖になってしまっている行為を止めることは簡単ではありません。
焦らず、周囲の協力を仰ぎながら、気長に改善していくようにしましょう。