声がガラガラ、ごろごろ、どうしたんだろう?風邪かな?と思ったら、いきなり声が低くなってしまって元に戻らなくなってしまった。
どうにも自分の声じゃないみたいで気にかかって暫く話すのが嫌だった、そんな思春期の思い出を持った大人は意外と多いものです。
あなたは、声変わりしましたか?まだ、声は高いままですか?
時期や年齢は個人差といいますが、知れることは知っておきたいあなたのために説明していきましょう!
声変わりの時期と仕組み
声変わり、変声は二次性徴と共におきます。
二次性徴は主に発育の良い子供であれば小学校低学年から、遅くとも高校2年生の間ほどで起こる肉体の変化のことを言います。
女性は女性らしく、男性は男性らしい体のつくりになる二次性徴はホルモンバランスが変化し引き起こされます。
女性の胸が成長したり、男性にヒゲが生えたり、そうした変化があるときそれぞれの肉体では女性ホルモンの分泌、男性ホルモンの分泌が著しくなり、声帯にも変化を与えるのです。
男性はおおよそ1オクターブ、ドレミで言えば、高いド、から低いドまでの間の音程が変化するので最初は声に慣れないというのも理解しやすいことかもしれませんね。
また女性は声変わりしないと思われがちですが、きちんと声変わりをします。
男性の1オクターブに比べ、女性は三音程度、ドレミのミからドに変わる程度の変化なので気づかれないことも多いです。
声変わりを証明するのは、自分の子供の頃の笑い声を参照するといいでしょう。
どこから出しているのか音の響きが、大人の声とはまるで違います。
声変わりは成長の過程で誰にでも起こり、戻ることはありません。
変わる前の声も、変わった後の声も世界に一つのあなたの声です。
声変わりをしない男性の病気
声変わりは誰にでも訪れるものであり、その幅は様々です。
ホルモン分泌が低い人は男性でも声の変化が余り見られず、高い声を維持し続ける人もいます。
そんな中でごく一部の方に見受けられる病気が存在します。
類宦官症(るいかんがんしょう)という先天性の病気ですが、遺伝子の異常が原因で、ホルモンの分泌が正常におこなわれず、起こるはずの二次性徴そのものが起こらないのです。
原因は不明であり、極稀な症例ではありますが確認され、認知されている病気です。
高校を卒業してなおヒゲがはえず、肩幅がひろがらず、声が変わらない、そういった症状が見られる場合大きな病院へ相談しに行くことをオススメします。
中学の半ばで二次性徴がこない!病気!と思ってしまうのは早計です。
個人差というのは、本当に個々に差があり違いがあって、それが正しい、という意味なので周りの友達が逞しくなっているのに自分だけ変わらない!と心配する必要はありません。
ゆっくり成長しているだけです。
逆に、あまり心配しているとそれこそ精神とホルモンのバランスが乱れて成長促進を阻害してしまうこともありますから、気にせず健やかに育ちましょう。
二次性徴のいろいろ
二次性徴を迎える時期は、多感な年頃であり周りの目が、自分にどう向けられているか気になる年頃です。
身長の伸びや体格の違い、筋肉の有無や顔つきに至るまで、昨日までは同じ「子供」だったのに、「大人びてみえる」のが二次性徴なのです。
女性であれば生理が始まったり、胸が膨らんで身体に丸みを帯びたり、男の子に力で適わなくなっていきます。
大人になるために必要なステップであり、怖がることでもなく焦ることでもありません。
二十歳も過ぎれば、自分にもそんな時期が合ったなーなんて笑って話せることになります。
今、声変わりしない、成長が遅い、自分だけ子供みたい!と悩んでいることは時間が解決してくれます。
毎日すこしずつ大人になってゆきましょう。